介護と男の家事
先日、山の中の町での「男の家事」について講演しました。このテーマ、地方ではなかなか受け容れてもらえないし実現も難しいと思われがちですが、実はすぐそこに迫ってきている問題があるのです。
介護の問題です。
男が家事なんて…と言いながらも、夫婦それぞれの親4人いれば、1人くらいは間違いなく介護が必要になります。しかも地方へ行けば行くほど介護サービス事業所は(よほど自治体や地域が力を入れてない限り)少なくなります。すると子ども達で介護をする機会は自ずと増えてきます。「介護は嫁の仕事」と言っても、介護をナメちゃいけません。
介護は、いつ始まるかわからない(たいていは入院から始まりますが…)、いつ終わるかわからない、どんどん重篤化していく、しかも自分達も年を取る。しんどくなる一方通行なのが介護。子育てとはワケが違うんです。入院してから準備すればイイと思いますが、今は昔ほど長い期間病院は入院させてくれません。その間、バッタバタしていて、家事をイチから学ぶなんてほぼ不可能。
ましてや、夫婦の年の差は昔ほどありません。どっちが先に要介護になるか?こればっかりは神のみぞ知ることです。「オレは運がイイから」という人ほど、その時の落差が大きくなります。
男の家事、ちょっと早めに取り組んでムダはないのです。地方在住の人ほど、早め早めに取り組んで欲しいです。