マンネリメニュー対策
家事を楽にするワザ!というかネタとして、
講演でのリクエストが多い、マンネリメニュー対策。
その対策の前に、ちょっと考えて欲しいのです。
一人の食事どき、たとえば主婦(主夫)の昼ご飯など、
毎日毎日同じようなものを食べていても、なんでマンネリを感じないのでしょう?
朝ご飯はたいていどの家もマンネリなはずなのに、なんでマンネリと感じないのでしょう?
朝ご飯がマンネリなら、晩ご飯もマンネリでいいのでは?
なぜ毎日メニューを変えなければ!と思うのでしょうか?
もちろん栄養が偏らないようにするためであったり、
季節の変化を食卓にも!という気持ちであったり、
手に入りやすい食材が季節によって変わるのもあるし、
気分や体調に合わせて料理を変えたり、
といった理由もあると思います。
とはいえ、一人の時はマンネリでもたいてい平気(なはず)。
毎日メニューを変えなければ!というのは、
どこか自分でそう思い込んでいる部分があるのかもしれません。
その呪縛から解き放たれることができれば(つまり、開き直れば)
メニューを考えるメンドウからおさらばできます。
こう書きながら、僕も毎日変えなければ!と無意識に思い込んでいる一人です。
「言うは易く行うは難し」とは、まさにこれです。
娘は、「パパの好きな物が毎日続くのでもイイよ」と言ってくれてます。
ここまで言ってくれる娘がいながら(妻の意見はどうでもエエんかい!ですが)
なぜ、マンネリじゃダメだ!と思ってしまうのでしょうか?
この心理構造については、もう少し探求を深めるつもりです。
さてさて、マンネリメニュー対策です。
(やっと本題)
自分の好きな食べ物なら、二、三日続いても大丈夫。
それは皆さんほぼ共通だと思います。
そこで、
家族の好きな食べ物を聞いておきましょう。
できればリストアップしてもらうとイイです。
「店で食べた、あれが美味しかった!」でもいいです。
「話に出た、あれ食べてみたい!」でもいいです。
一人最低5つは出してもらいましょう。
和・洋・中・エスニック、肉・魚、麺類、煮・焼・炒・揚…、
いろいろ分類すると、
5つは意外と簡単にでてきそうです。
4人家族なら、これで20種類のメニューが出そろいます(ダブりなし前提)。
20種類と言うことは、晩ご飯のメニューが20日分決まります。
一人7つずつなら、28種類。これだけでひと月分が回せます。
しかも「好き」「食べたい」「美味しかった」なメニューばかり。
作る方も、食べる人が喜ぶのが確定しているメニュー。
気分だけでも楽になれます。
これに、安い食材で作れるメニューや
雑誌で紹介されていた新しいメニューなどを加えると、
さらに充実します。
たくさん作った日の翌日は、残った物でアレンジ。
僕は、
マンネリは文化
だと位置づけています。
食事のメニューは大いにマンネリして下さい。
そのマンネリこそが「家庭の味」であり、「おふくろの味」です。
馴染みの味=ヘビーローテーション=マンネリという構造です。
「え~また野菜炒め?」
と言われる野菜炒めも、家の外で食べる野菜炒めとは、ちょっと違うかも。
「そういやウチの野菜炒めって、いつもキャベツじゃなくて白菜だった」
「野菜炒めってソース味じゃないの?」
など、外との違いに気付けるのは、何度も何度も家の野菜炒めを食べたから。
マンネリは決して悪いものではないのです。